いまどきセイコー5ではない、70年代のファイブ。
秒針が取れて、蓄光も生きていないので復活させてほしい依頼です。
ムーブメントはcal.7009a
7S26のもとになったご先祖様です。
似ているようで、結構違います。
7Sも7009aも自動巻きオンリー仕様ですが
7Sは無難な、一段引きで曜日と日にちの調整、二段引きで時刻調整。
7009aはリューズを押し込んで曜日変更、一段引っ張って日にち、二段で時刻調整ができます。
そのため7Sと似たような構成でありつつ、こまかい部分で金がかかっている印象。
裏側も似たような構成ですが、テンプ受けのダイアショック形状が違うなど変化があります。
マジックレバー周りの摩耗も少ない、酷使されていた印象はありません。
ギア欠け、油切れによる鉄粉の発生も無し。
大変状態が良いため部品交換なしで洗浄、注油作業に入りました。
蓄光カラーは同じのでもよいのですが、黒ベースに金色のインデックスにプラスアルファしたいとのこと。
相性のいいカラーは赤系かな?死人性も良いし、バンドもワインカラーなので赤系の顔料混ぜました。
いいカラーなんじゃないでしょうか???
ひげゼンマイのへたりもすくないのか、安定した日差。
巻き上げも現行品と変わらず、効率よく巻き上げてくれます。
後はガラスの傷と、ケースのポリッシュ。
こちらは後程ご相談。
セイコー5はいろんなデザインがあって面白いですね。
こんなに選べる時計はファイブ以外ないと思います。
当時も現行も頑丈なムーブメントだし、値段を考えるとラフな使い方でも罪悪感はすくないです。
ファイブのいろんなデザインに、いろんなバンドの組み合わせで楽しい時計ライフを送りましょう。
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