手持ちのロシアンウォッチも購入してから何もしてないので、今回はPOLJOTのAdmiralを分解していきます。
持っている時計の中で唯一の瞬間日替わり機能付き。
0時前後でパッと変わり、ありがちな21時くらいからグニャァ・・・って変わるカレンダーを見ずに済みます笑
中のムーブメントはCal.2614.2H
17石、21600振動の基本的な中三針、手巻きムーブ。
調べたところ、1990年以降の製造になり、ケツの2Hは2回改良が加わっている型番なのだそう。
スペックはしっかりしてるのに、くそむかつくことに日付送り機能がない!!!!!
目的の日付まで短針をひたすら回すことになります!!!!!一度でも超えたら・・・後はわかりますね?
ソ連半ば時代の荒々しい地金はなくなり、きれいな地金でした。
一度O/Hされてるのかところどころ傷があるけど、動けばいんだよ!がロシアンウォッチのだいご味なので、ヨシ。
瞬間日送り機能があるので、表側のパーツは多め。
三枚目左上の歯車下には送り装置とバネが入っているので飛ばさないように外していきます。
うれしいのはバネが丸線ではなく、溝にハマった平線なこと。
飛びません(多分)
高級機みたいにあちこちルビーがあるわけでもなく、基本的な構成が感じられます。
ウン百万クラスはギアもルビーもピカピカ光ってきれいですからね。
パーツ類、穴石も特に問題なさそうなのでそのまま超音波洗浄機にぶち込ました。
香箱とゼンマイも問題なし、グリスとオイルをぬりぬり。
特に変わった構造もしてないので組みやすい・・・と思いきや、ツヅミ車と収めるスペースがまぁスカスカで
組みあがった状態で巻き芯を入れると100%外れました。
この前のRADO同様個体差なのか、仕様なのか・・・今回ソ連製ってだけで個体差説ありますから謎です。
結局巻き芯はムーブメントをケースに収めてから、カンヌキからツヅミ車が抜けないように巻き芯を入れるスタイル。
そこから一番受けを組み立てていきました。
ロシア特有の、地板とテンプ受け間のシム。
無いとテンプ回りません笑
純正ガラスがひび割れしてたので製作、ガラスとケースの間にパッキンはないのでしっかりUV接着剤を塗り接着してきます。
防水性は皆無だけど雨くらいで文字盤に水!は勘弁してほしいですからね・・・。
メッキが薄く、傷を消そうとすると地金色が出てしまうためそのままポリッシュ。
使い込んでるけど、しっかり磨く人の時計っぽくていいんじゃないかしら!?
出来上がりました。
高級時計と違って動けばいいんだよマインドで組み立てれるので精神的にも楽です。
ガラスは代用なのでメガネみたいに緑の反射光になってますね~結構好きです。
くみ上げてから気づいてんですが、カレンダーが若干位置ズレしてる。
また直しときましょう。
平置きで日差-20ms~+10ms
縦置きで+-40msなので姿勢差は大きいです。
ひげゼンマイの形状とバランスを詰めれば追い込めそうですけど・・・
ロシア時計は動けばいいんだよ。
時間を気にせず酒を飲め。
完
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